全商簿記は、全国商業高等学校協会が主催する簿記検定試験で、
1級から3級まであります。
2級と3級は商業簿記、1級は商業簿記を含む会計学、原価計算からなります。
1級のみ会計学と原価計算それぞれ2科目として別の試験となっていますが、
2科目合格して初めて1級合格となります。
(会計学、原価計算どちらかに合格すると部門合格となる)
全商簿記は全国商業高等学校協会が主催する簿記試験ということで、
対象者は高等学校ということもあり、受験者は商業高校の学生や商業科や情報処理科、流通、会計などの学科がある高校の学生が主の試験となっています。
そのためか、大学生や社会人が多く受験する日商簿記と比べて認知度はないといわざるを得ないでしょう。
最上級である1級が2級や3級と比較して試験範囲的や、合格条件的にも厳しくなる点で、
日商や全経と共通する点でもあります。
高校生を対象としているためか、日商簿記や全経簿記と比べて、受験料が安く、
3級であっても1級であっても一律1,000円となっています。
簿記能力認定試験、通称全産簿記は、社団法人日本ビジネス技能検定協会が主催する簿記検定です。
以前は、全国産業人能力開発団体連合会が主催していたため、
「全産簿記」という名称になったと思われます。
全産簿記は、3級「商業簿記」、2級「商業簿記」「工業簿記」、
1級「商業簿記・会計学」「工業簿記・原価計算」に分かれており、
1級と2級は、科目認定があります。
そのため、科目ごとに受験料を支払います。
全産簿記の難易度は高い合格率を見ればわかるように、低めです。
平成20年6月、11月実績(全国産業人能力開発団体連合会HPより)
- 1級工業簿記・原価計算85.9%
- 1級商業簿記・会計学85.8%
- 2級工業簿記90.7%
- 2級商業簿記89.6%
- 3級商業簿記77.4%
知名度は、低い方です。
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