簿記とは、帳簿記入の略で(英語のBookkeepingが訛ったとの説もあり。)、
企業・官省庁・組合など経済活動を帳簿に記録・計算し、
一定の時点で損益の発生や財産の増減を明らかにする方法・方式です。
企業などにおいて、商品を仕入れ、販売したり、物を作って販売した場合のお金の流れを把握し、記録したり報告するのに便利です。
また簿記を勉強することにより、自社や取引先の経営状態を把握したり、
財務諸表を分析できるようになったり、
経営するに当たってのコスト意識なども身に付くようになります。
正に資本主義を生き抜く現代人の必須科目といえるでしょう。
簿記の発祥はイタリアの商人との説があり、ゲーテによると人類最も偉大な発明と言っています。
- 単式簿記
家計簿やお小遣い帳のイメージ。
単純な計算書により残高を確認できます。 - 複式簿記
すべての資産、負債、資本、収益、費用を勘定科目を用いて仕訳し、仕訳帳、総勘定元帳、残高表を用いて企業等の体力を表す貸借対照表、一定期間の損益計算を表す損益計算書(他にも現金の流れを把握するキャッシュフロー計算書などもある)など財務諸表といわれる決算書を作成し報告するための方式。
取引発生を貸方、借方で分けて表します。
一般に簿記検定試験は複式簿記を問われます。
簿記の試験には日本商工会議所が行う「日商簿記検定」と、
全国経理教育協会が行う簿記能力検定、通称「全経簿記」、
全国商業高等学校協会が行う簿記実務検定、通称「全商簿記」、
全国産業人能力開発団体連合会が行う簿記能力認定試験、通称「全産簿記」があります。
●日商簿記
この4つの簿記試験の中で、もっとも有名な検定試験といえば、日商簿記であり、
簿記検定といえば、日商簿記のことと社会的にも認識されている試験といっても過言ではありません。
年間に70万人以上も受験する日本でも有数の資格試験となっています。
●全経簿記
全経簿記は上級から4級まであります。
全国経理教育協会が主催し、専門学校生が多く受験する試験として知られています。
●全商簿記
全商簿記は、全国商業高等学校協会が主催する簿記検定試験で、
1級から3級まであります。
●全産簿記
簿記能力認定試験、通称全産簿記は、社団法人日本ビジネス技能検定協会が主催する簿記検定です。
簿記 〜あらゆる人の必須科目〜でも提案させていただいたとおり、あらゆる人の必須科目だと思います。
なぜなら生きていく過程でお金と関わらずして生きていくのは不可能に近いからです。
お金に振り回されないためにも、お金を自由に扱うためにも簿記の本質を学び、生かしていきましょう!
一般企業の経理部など。
簿記を取るには日商簿記、または全経簿記検定試験を受け合格する必要があります。
大体7割取れれば合格できます。(ただし1級は各科目4割以上)
受験資格はありませんのでどなたでも受験できます。
それぞれの試験日程は次のとおりです。
- 1級: 6月中旬、11月中旬の年二回
- 2級: 2月下旬、6月中旬、11月中旬の年三回
- 3級: 2月下旬、6月中旬、11月中旬の年三回
- 4級: 2月下旬、6月中旬、11月中旬の年三回
- 上級: 2月中旬、11月中旬の年二回
- 1級: 2月中旬、11月中旬の年二回
- 2級: 2月中旬、11月中旬の年二回
- 3級: 2月中旬、11月中旬の年二回
- 4級: 2月中旬、11月中旬の年二回
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