日商簿記2級は、高校程度の簿記の知識があり、財務諸表を読む力があり経営状態を把握でき、
株式会社などの経営管理ができるレベルです。
会計事務所や一般企業の経理や財務部門に就職や転職など、
働く上でとても有利になる資格です。
経理や財務だけなく、ビジネスパーソンとして会計の知識は有利というか必須となっています。
日商簿記1級ほどの難易度はないですが、
上記のところなどへの転職の必須条件になっていることも多く、
比較的合格するのが難しくないということでコストパフォーマンスが高い資格でしょう。
不況のときなど資格取得が流行りますが、その中でもトップクラスの人気資格といえば簿記。
履歴書に書ける、簿記検定として本当に価値があるのは日商簿記2級からとも言われおり、
目標となる簿記検定です。
勉強時間は2級ですと数ヶ月から半年以内で十分合格可能です。
個人差はかなり出ると思いますが、目安として250時間から300時間といわれています。
3級からはじめた場合は、商業簿記の範囲がかなりかぶりますので、大幅に短縮できることでしょう。
日商簿記3級では商業簿記だけですが、2級から工業簿記が加わります。
範囲や、問題の難易度は2級と1級の差にようにあるわけではないですが、
工業簿記は製造業にかかわったことがない人にはちょっととっつきにくく、
はじめは悩まされることが多いでしょう。
合格率は平均して30%程度ですが、回によってバラバラで不安定です。
このようなバラツキがでるのは、70%以上で合格という絶対評価試験だからという結果ですが、
難しいときには5%(107回)ということもあり、このような難しい試験になってしまうこともあるという、
ある意味ギャンブル性がある試験でもあります。
(逆に108回試験のように45%台という半分近く合格することもあります。)
ただ、前出のとおり、平均して30%の合格率があり、
難関試験といった印象は感じられないでしょう。
日商簿記2級は3級と併願することも多く、
商業簿記は慣れてしまえばそこまで問題はないでしょう。
2級合格のために鍵となるのは得点全体の4割を占める工業簿記です。
2級の工業簿記は初歩的な原価計算を含んでおり、
2級で初めて学習する人にはちょっと難しく感じることが多く、
工業簿記で挫折してしまう人も少なからずいることでしょう。
4割を占めますので、商業簿記が仮に全部正解したとしても、
工業簿記の対策をまったくしていないと不合格となります。
しかも工業簿記・原価計算の特徴として1問目と2問目が連動しているケースがおおく、
つまり1問目に正しい解答をしないとその問題は全滅してしまうというリスクがあります。
仕事をしながら、あるいは学校の勉強をしながらという状況で日商簿記2級を受験する場合が多い中、
工業簿記を合格レベルまでもっていくのは意外と大変です。
1級ほどの労力は要らないとしても、2級合格のためには工業簿記対策は避けては通れません。
適正などもありますが、日商簿記2級レベルですと、
独学で合格するのは十分可能です。
市販のテキスト、問題集は豊富にそろっていますし、解説も丁寧なものが多いので、
自分に合ったものを選び間違えなければ、初学者からでも十分独学合格は可能でしょう。
市販のテキストなどを見て解からない場合や、質問が必要な場合は、
合格のために専門学校の講座を取る方が効率的かもしれません。
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